AtCoderJobs で転職した

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この記事を読んで思い出しましたが、僕も2ヶ月ほど前に AtCoderJobs を利用して転職したので、その時のことを書きます。この転職に満足しているので、他の人が AtCoderJobs を使う際の参考になれば幸いです。

AtCoderJobs を使う前

前に働いていた会社 SoundHound Inc. は AI スピーカーを作っている会社で、G●●gle や Amaz●n と正面から競合していたので、「俺はレッドオーシャンで血で血を洗うような戦いがしてぇ!」と思って入社しました。しかし、意外にも事業は順調(これとかこれとかこれ)で、血で血を洗う感じではありませんでした。当初の予定通り戦いを求めて転職を考えましたが、周りに僕よりはるかに優秀な競技プログラマが何人もいて刺激がありましたし、給料が1300万円(ベース1100+ボーナス200)だったり、ストックオプションが束でついていたり、自分にとっては二度と出会えないのではないかと思えるほど待遇も良かったので、かなり迷いました。最終的には、20代で守りに入るようではニートだった頃の自分に顔向けできないと考えて、転職することにしました。

転職活動を始めたばかりの頃は AtCoderJobs を使うことは考えておらず、知り合い経由で気になる会社をいくつか受けて祈られるなどして過ごしました。

AtCoderJobs で転職活動

AtCoderJobs では 2 社受けました。

A 社

ウェブサービスの会社の研究開発の部門に応募しました。

事前課題として問題が1問出題されました。提出期限は1週間後だったので、落ち着いて解けば良かったのですが、たまたまその問題を過去にコンテストで解いたことがあったので、勢いに任せて書き上げて提出しました。嘘解法でした。後で見てみたら、そのコンテストでも同じ嘘解法で通してました。全く成長していない…… その後の面接では、提出したコードについて全く触れられなかったのですが、どういう気持ちで見ていたのか未だに気になっています。

面接では、ネットワークのことからコンパイラのことまで幅広く質問されました。今までの仕事の中で身につけた知識や、競プロや趣味を通して得た知識で答えられる質問もありましたが、全く何を聞かれてるのか分からない質問もいくつかあり、全体的に厳しい印象でした。また、面接官が英語話者のこともあり、答えがわかっても英語で何と言えば良いか分からず、独自の言い回しを発明するシーンが多々ありました。外資で1年働くくらいで英語がどうにかなったりはしないですね…… その他、事前に提出していた経歴書に沿って質問されることもありましたが、経歴書に書いていた内容があまりに少なかったため、話す際に毎回基本的な前提から話すことになり、具体的に達成したことや技術的な工夫などまで面接時間内に話しきれないことが多かったです。

最終面接まで行きましたが、研究開発の部門では不採用ということになり、追加でバックエンド開発の部署の面接を受けました。こちらの面接は普通のウェブ系の面接という感じで、ホワイトボードコーディングなどをして、無難に終えることができ、オファーをもらうことができました。オファー内容は900万円+ボーナスで、「他の部署の面接であんなにボロボロだったのにこんなに良いオファー出していいの……?」と思わず言ってしまいました。

indeed

indeed の Search Quality という部署に応募しました。

面接前に AtCoder で問題を解く課題がありましたが、いつも通りのコンテスト形式だったので、A社の反省を踏まえて、とにかく落ち着いて取り組むことに集中しました。indeedJava を使う会社だということは事前の調べで分かっていたので、Rust で全完した後に Java で書き直して媚びておきました。

面接はオンライン1回とオンサイト3回があり、うち3回はコーディングインタビューでした。どの問題も、実際の業務でありそうな問題設定でありながら、面接官とディスカッションしながら解いていくうちに気づけば競プロ的な計算量改善ができている、という感じで面白かったです。残りの1回の面接では経歴書に沿って話したり、入社してからやりたい仕事などについて話したりしました。ここでもA社の反省を活かして、経歴書にはA4に収まる限りの情報を盛り込んでおいたので、面接時間を効率良く使うことができました(就活初心者か…?)。今回も英語話者の面接官がいましたが、A社の反省を踏まえて瞬間英作文をやり込んでおいたので、何とかなりました。最終的に1050万円+ボーナスでオファーが出ました。

A社もindeedも大規模なウェブサービスを実運用している会社でしたし、A社の方はボーナスが多いのと家賃補助があるのでindeedと待遇面での違いもあまりなく、どちらに行くかかなり迷いました。indeedで働いている知り合いに話を聞きに行ったときに強く勧められたことや、自分がJavaが好きなこと、G●●gle J●bs との新たな戦いを予感させることから、indeedに行くことにしました。

入社して

最初に感じたこととしては、開発サイクルがとても速いです。入社して最初の週で、実装とコードレビューを経て本番環境デプロイまでできたのには感動しました。開発サイクルを遅くしない工夫や、各人の仕事を可視化する工夫が随所にあり、日々学びがあります。

まとめ

AtCoderJobs は平気で1000万円くらいの案件が流れてくる激ヤバ転職サイト。