ガールズ&パンツァー 9話

ガルパン Advent Calendar 2016 - Adventarの記事として書かれました。

ガルパン9話「絶体絶命です!」で泣いた視聴者は多いと思います。ご多分に漏れず、私も毎回泣くので、それについて書きます。

「無謀だったかもしれないけどさあ、あと1年、泣いて学校生活を送るより、希望を持ちたかったんだよ」

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会長はどんなときでも弱音を吐きません。こんな絶望的な状況で、廃校を言い渡されたことを全員に説明しなければならないときでも、このように笑いながら話します。

背負ってきたものがあまりにも重かったのでしょう。学園の最高権力者として頂点に君臨していますが、劇中では学園の生徒だけではなく、学園艦で暮らす人々の生活の面倒も見ていることが感じられます。その学園艦がなくなるかもしれないという事態は、当然、学園艦で暮らす全ての人に不安を感じさせますから、生徒会長はできるだけ不安を感じさせないように、明るくしなければならないと感じているのかもしれません。泣けますね。

「だって、来年もこの学校で戦車道をやりたいから。みんなと」

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大洗女子学園に来てから、西住みほの戦車道への気持ちが変わってきていることは劇中で何度か言及がありましたが、大洗女子のみんなと戦車道がやりたいと明言したのは、このシーンが初めてな気がします。「黒森峰・西住流の戦車道をやりたくないが、それ以外の戦車道なら楽しいかも」という気持ちから、「大洗女子のみんなと戦車道をやりたい」という気持ちへと積極性が増す変化があったことが感じられます。

「だって、来年もこの学校で戦車道をやりたいから」で少し間を空けるのがずるいですよね。ここだけ聞くと、「そうだね、黒森峰から逃げてきてよかったね」という感じですが、その後に「みんなと」が入ると全く違った意味になり、込み上げてくるものがあります。泣けますね。

「敵に四方を囲まれこの悪天候。きっと戦意も・・・」「それはどうかしら」

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実際には、このあと完全に戦意を喪失していることが確認されるわけですが、ダージリンは大洗女子は戦意を喪失していないことを確信しています。本人たちよりも強く信じているんですね。最初に1回試合をしただけで、しかも負かしている相手を、これほどまでに信じているという、ダージリンの大洗女子や西住みほに対する気持ちの強さが表れています。泣けますね。

「あたしらをここまで連れてきてくれて、ありがとね」

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普段はやりたい放題、細かいことはあまり気にせず、いつも笑い飛ばしている印象がある生徒会長ですが、出撃前のこの僅かなタイミングで、唐突にお礼を言ってきます。実は普段の底抜けに明るいキャラは作っているキャラで、本当は気遣いの達人であることが感じられます。また、それだけ生徒会長として、普段からみんなに望まれる役割を演じていることも感じられます。泣けますね。

「突撃」

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「ところてん作戦」とは、生徒会長率いるカメさんチームが陽動として正面の敵車輌を足止めし、その隙に敵包囲網を一気に突破するという作戦でした。生徒会長という、生徒の中でのヒエラルキーの頂点にありながら、戦車道の時は一兵卒として西住隊長の指示に従う。しかも、敵包囲網に正面から突撃するという危険な役割を積極的に引き受けていく。こういった、しっかりした切り替えのできるところも生徒会長の細やかさの一面でしょうし、そういった生徒会長がいるから西住隊長も他の生徒たちも安心して試合に臨めるのだと思います。泣けますね。

「正面の4輌引き受けたよ!上手くいったらあとで合流すんね!」

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プラウダの硬い戦車の中に単機で突っ込んでいくシーンです。「上手くいったらあとで合流すんね!」とは言っていますが、多勢に無勢で上手くいく可能性はほとんどありません。自身は絶望的な戦場に突撃していくところだというにも関わらず、ここでも心配症な西住隊長が安心して離脱できるように気を遣っているのです。泣けますね。

「せーのっ!」

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軽快な音楽に合わせて会長が撃ちまくるシーンです。38(t)ではプラウダソ連製戦車は貫通できないのでゼロ距離で戦いをしかけており、絶望的な戦況なのですが、その状況とリズミカルな音楽のギャップが感情を揺さぶってきます。泣けますね。

「いや〜ごめ〜ん。2輌しかやっつけられなかった上にやられちゃった。あとはよろしくね」

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陽動として敵の正面戦力に突っ込んで、案の定やられてしまったシーンです。勝てないと分かっていてもみんなのために前に出て散っていく。生徒会長の器の大きさが感じられます。泣けますね。

「私たちのことはいいから、アヒルさん守ろ!」

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ウサギさんチームがIS-2からフラッグ車を護るために壁になるシーンです。それだけで泣けますね。劇場版でウサギさんチームがIS-2と対峙するシーンで思い出すともう一度泣けますね。

「泣くな!涙はバレー部が復活したその日のためにとっておけ!」

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こんな絶望的な状況でも、勝利、学園の存続、そしてその先にあるバレー部復活への思いを絶やすことはありません。バレー部復活まで泣くことも許されないアヒルさんチームは一体どんな修羅場をくぐってきたのか。想像するだけで泣けますね。

「でも、今はここが私たちにとっての東京体育館、あるいは代々木第一体育館」「そーれそれそれー!」

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バレー部として自分たちの戦いをするアヒルさんチーム。護衛してくれていたウサギさんチームやカモさんチームが撃破されたいま、もはや撃破されるのは時間の問題ですが、そんな状況でも試合に集中して、諦めることなく逃げ続けます。号泣。

「次回、ガールズ&パンツァー クラスメイトです!」

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勝負の行方が分からないところで切られた挙句、謎の次回予告。泣けますね。